これからの日本企業が目指す社会貢献とマーケティングとPR

これからの日本企業が目指す社会貢献とマーケティングとPR

こんにちは!編集部のオガタです。

先日の「カンヌは映画だけじゃない!カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル」の記事にもあったソーシャルグッドという言葉。

「なんだかあんまり聞いたこと無いし、うちにはそういうのいいかな・・」と思っていませんか?でも、その感覚はもしかしたらグローバル社会だけでなく、日本社会でも遅れをとってしまう原因となってしまうかもしれません。

今回は、「社会課題に貢献している企業はどうなっているのか」「日本ではどうなのか」という部分をご紹介したいと思います!

伝えたいことと社会の関心を繋ぐのが”PR発想”

まずはこの記事をご覧ください。

日本の”ソーシャルグッド”とは?これからのマーケティングに求められるもの

Share!! PR発祥の地はアメリカ。広大な土地で人々の意識を変えていくためには、情報の伝え方を戦略的に行う必要があったのだ。…

この記事ではPRについて

伝えたいメッセージと、社会の関心テーマを結ぶ文脈を作るのがPR発想とも言える。
出展元:http://social-trend.jp/46590/

としていますね。

また、ソーシャルグッドともうひとつ、チェックしておきたい言葉があります。

それは「SDGs(Sustainable Development Goals)=持続可能な開発目標」という言葉です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成されていて、2030年までの国際目標のことです。

世界では今、「それをどうやって実現するか」「企業にできることはなんなのか」が大事なことなのです。

成長とサスティナビリティの両立を実現しているユニリーバ

最初の記事にもとりあげられていた、サステナビリティを組み込んでいる26のブランドを扱っているユニリーバについてご紹介します。

ユニリーバ、サステナブルブランドの成長 46%速く : SUSTAINABLE BRANDS JAPAN

Sustainable Brands Japan(SB-J)は、ビジネスを切り拓くブランド・イノベーターへ向け「サステナブル(持続可能性)」の幅広い推進活動をサポートするとともに、…

ユニリーバは「環境負荷の削減と社会にいい影響を与えることを目指しているサステナブル・リビング・ブランドの成長が他ブランドよりも46%速く、全売上高の成長の70%を占める」と発表しています。

ニーズがあるから売上が上がる

ユニリーバはソーシャルグッドなブランドを立ち上げると、売上があがりました。つまり、消費者は環境や社会に配慮した商品・サービスを求めていることが分かります。

サステナビリティ

120年以上にわたり、私たちはパイオニアかつイノベーターとして変化を起こし続けてきました。

このことについては、ユニリーバの調査にも示されています。

ユニリーバの調査によると、消費者の半分以上が環境や社会に配慮した製品・サービスをすでに購入しているか、購入したいと考えています。これこそが、ユニリーバが「サステナブル・リビング・ブランド」を立ち上げた理由です。これらのブランドは、環境や社会の視点を組み入れブランドとしての存在意義・目的(パーパス)をもちユニリーバ・サステナブル・リビング・プランに貢献するブランドを指します。
出展元:https://www.unilever.co.jp/sustainable-living/

また、最初の記事でも

(ユニリーバのサステナブルブランドの成長について)“おっ”と思いましたよね。これはもう、売上アップやブランディングに直結している時代なんだなと。かつてのように『社会問題についてはCSR部にお任せ』なんて言っていられる状況ではなく、経営者やCMOが自分ゴト化して取り組まなくては。日本はその意識がまだ2,3周遅れているなと思います。
出典元:http://social-trend.jp/46590/

とあります。「便利だったらいい」という時代はとっくに終わり、「この商品は、環境にも優しいのかどうか」「社会にとっていいものなのかどうか」という部分で選ばれるようになりつつあります。

ただ、日本では海外ほどその意識は浸透していないようです。

インバウンド観光客に選ばれるために環境に配慮

海外では環境問題に対する意識が日本に比べると高いことがわかりました。

かと言って「日本はまだ浸透してないから、もうちょっとしてから考えよう〜」では、まずいです笑 インバウンド(訪日外国人旅行)消費は今とても成長している分野です。

宿泊業界では、環境への配慮を工夫することで、外国人観光客に「選ばれるため」の施策をとっているところも増えてきています。

日本でエコホテルが増加。環境に配慮した経営で訪日客を呼び込む

近年、日本ではエコホテルと呼ばれる環境に優しいホテルが増えつつあります。 具体的には、 古材を再利用した家具など、リサイクル品を置く 使用する電力を地域で作ってまかなう 放置自転車の部品を再利用して作った自転車を …

環境に配慮した施策としては、再利用電気供給などがあげられています。また、東京にあるKIKKAというホステルでは「サステナブル」をコンセプトとしています。

キーワードは「サステナブル」。インバウンド観光客を惹きつけるホステル「KIKKA」 | 民泊コラム | 日本最大級の民泊情報サイト MINPAKU.Biz | 民泊・Airbnb運用代行比較

東京駅から2駅。徒歩6分圏内に馬喰町、小伝馬町、馬喰横山、東日本橋と4路線4駅がひしめく好立地の東神田に、8月1日新たなホステルがオープンした。 新たな人やモノ、経験との出会いを生む「きっかけ」を作りたいという想いをもとに「 KIKKA 」と名付けられた …

レストランで特定の飲食を購入すると料金の一部が寄付され、アフリカの子供たちに給食が届けられる仕組みや、廃材で作られたトレーの利用や、フェアトレードのコーヒーが提供されてりしています。

業界初 宿泊施設全体を通じてTABLE FOR TWOへの寄付ができるサスティナブルホステル”KIKKA”、8月1日オープン

■業界初、宿泊施設全体を通じて寄付ができる仕組みで、アフリカ・アジアの子どもたちに給食を届ける 「サスティナブル」とは、持続可能な仕組みを指します。国連で採択された2030年までの達成目標であるSDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)への企業の取り組みに注目が集まる中、KIKKAでは、 …

プレスリリースでは、SDGsについても触れられていますね。「業界初」というニュースバリューや、料金の一部が寄付されるなどの社会性が強い印象です。

まとめ

いかがでしたか?
「ソーシャルグッド」「SDGs」という言葉は、企業にとって今後重要なポイントになってくると思います。外国人、日本人関係なく、大切にしていきたいものでもあります。また、そういうことをしているのであれば、しっかりとPRしていきましょう。

企業としても、消費者としても「このサービスが環境や社会にどう影響を与えるのか?」を自分ごととして考えていくことが、社会のニーズを引き出すヒントになるはずです。