突然の災害!いざというときに企業が備えるBCPとは?

突然の災害!いざというときに企業が備えるBCPとは?

こんにちは!編集部のオガタです。

今年の夏は、いくつもの自然災害が日本を襲いました。被災された方々には心からお見舞い申しあげます。

7月には西日本豪雨があり、9月には大型の台風の影響で関西空港が一時全面閉鎖し、さらに震度7度もの地震が北海道を襲い、道内全域が一時停電となりました。

災害が起きた時は、まずは身を守ることが一番です。そのために、災害への備えとしてたとえば「防災グッズを用意する」「保存用の水を備えておく」などをしっかりする必要がありますよね。

では、「企業としての備え」はできていますか?今回は、企業としての災害への備えについて書いていきたいと思います!

北海道地震での停電を乗り切った企業がある

前述の通り、2018年9月6日に北海道を襲った震度7度の地震の影響で北海道全域で停電となりました。

地域によって停電の時間は異なりますが、大手サーバー企業のさくらインターネット株式会社の石狩データセンターがあるエリアでは、約60時間もの停電となりました。

その際、石狩データセンターは非常用電源設備を備えており、活用まできちんとできたため乗り切れたというすごい記事がありましたのでご紹介します。

約60時間を非常用電源設備で乗り切った石狩データセンターの奇跡

停電中の約60時間を非常用電源設備で乗り切った石狩データセンター。いったいどこがすごいのか? 改めてきちんと解説していきたい。

読んでみると、現場のエンジニアのかたがたが頑張っていたんだなということがわかり、感動してしまいました。
では、この一連のポイントを見ていきましょう。

いざという時に備え、設備の確保と普段の訓練や保守を実施

たとえば、非常用電源設備を持っていたとしても、点検を怠っているといざというときに作動しないということも多くあるそうです。

非常用発電機が動かない!ずさん点検恐怖の実態

災害による停電時に消火設備やエレベーターなどを動かすために使われる非常用発電機。だが、「その多くが作動しないのではないか」という驚くべき指摘がある。東日本大震災の際に作動せず、被害が拡大した一因となったにもかかわらずだ。東日本大震災から6年が経過した今月、その実態を取材した。

設備があるのであれば、しっかりと負荷試験を実施することが重要です。また、災害が起きたときに「どういった行動をするのか」というのを決めて、訓練をすることもしておきましょう。

災害が起きたときに、きちんと情報を開示

備えがあって稼働ができている状態だからできたことですが、災害が起きてから定期的に状況をウェブサイトに報告していたことは顧客にとって信頼感を抱くことができます。

メンテナンス・障害情報・機能追加|さくらインターネット公式サポートサイト

サービスのメンテナンス・障害情報と機能追加についてお知らせしています。各種手続き、オンラインマニュアル、よくある質問、FAQ、メンテナンス情報、障害情報などさくらインターネットのサポート情報を公開しています。

平成30年北海道胆振東部地震について

平素より当社サービスをご利用いただき誠にありがとうございます。 9月6日未明に発生した北海道胆振東部地震の影響により、現在石狩データセンターへの北海道電力による送電が停止(停電)しておりましたが、北海道電力からの電力供給が回復したため、9月8日14時5分に非常用発電設備の稼働を停止いたしました。 なお、停電後に電源設備の障害により、一部サービスへの接続が行えない状態となっておりましたが、現在…

また、今後想定される状態についても書かれています。

北海道胆振東部地震による影響について(2018年9月8日14時30分追記) | さくらインターネット

北海道胆振東部地震による影響について(2018年9月8日14時30分追記) | さくらインターネット

「不測の事態に備え」と書かれていると「あ、ちゃんと考えているんだな」と安心しますね。

場の人の熱意

最初の記事の下の方に

そして、そんな現地のエンジニアたちをさくらのチーム力が支えた。外部と連携して燃料を調達したり、ユーザーやパートナーからの数多くの問い合わせをさばいたり、正確な情報を外部にリアルタイムに発信したりといった活動をタイムラインで見ながら、「絶対にデータセンターを落とさない」という気概を感じた。

と書かれています。やはりスタッフの熱心な対応というのも、大きなポイントのひとつですね。

なにかあったときのための「BCP」とは?

さて、BCP(Businesses Continuity Plan)とは日本語では「事業継続計画」と呼ばれています。
意味としては、

災害などリスクが発生したときに重要業務が中断しないこと。また、万一事業活動が中断した場合でも、目標復旧時間内に重要な機能を再開させ、業務中断に伴うリスクを最低限にするために、平時から事業継続について戦略的に準備しておく計画。
出典元:https://www.weblio.jp/content/BCP

となります。石狩データデンターではこれが徹底されていたことがうかがえます設備だけでなく、普段からシミュレーションをしておくことが重要ですね。

まとめ

いかがでしたか?近年、日本では多くの自然災害に見舞われています。企業として「災害が起きたとき、またはその後にどうするべきか」と考えることは、自分たちの未来の生活にも関わることですのでぜひこの機会に備えておきたいですね!