昭和は「ケイレツ」の時代だった。私たちは大企業の下請けでいれば良かった。
平成は「デジタル」の時代だった。自立を迫られた私たちは、インターネットを情報発信や事業展開に活用した。私たちはどう会社を成長させ、存続させればいいのか? 昭和に増え続けた企業数は、平成に入り、ほどなくして減少に転じた。この傾向は今も続いている。
そして私たちは「令和」時代に突入した。
絶対的な答えがない今の時代。私たちはどう会社を成長させ、事業を継続させればいいのか?
全ての中小企業の未来を切り開く新経営戦略をここに発表する。
株式会社AGENCY ONE 代表取締役
NPO法人 日本リスクマネジャー&コンサルタント 協会理事長
1965年7月1日生まれ
静岡県下田市出身
創業間もないベンチャーから年商400億円規模の「広報部」を持たない企業を中心に、PR戦略立案から記者発表会、プレスリリース作成、ニュースレター発行、メディア掲載など広報活動全般を指南および支援する。
2015年、国内最高額(当時)を資金調達したクラウドファンディング「零戦里帰りプロジェクト」の仕掛け人。 本プロジェクト実施にあたり、埼玉スーパーアリーナで開催されたイベントには、PRのみで7000人を動員した。
テレビ、新聞、雑誌、Webメディア(Yahoo!ニュース、ロイター、BIGLOBE、exciteなど)など、クライアント企業のメディア掲載実績は数え切れない。
過去に手掛けた業種は、商社・医療・IT・物流・製造・食品・福祉・通販・アパレル・スポーツなど、多岐にわたる。
「令和時代の新経営戦略」のポイントを紹介します。
平成8年をピークに、中小企業数は減少の一途をたどった。
帝国データバンクの調査によると、企業の10年生存率はわずか1割。
中小企業が生き残るのは非常に難しい時代だ。
私たちは今、時代の転換期にいる。
第1回講義では、激変の時代を切り開く新経営戦略を明らかにする。
「情報発信」と聞いて、あなたは何を想像するだろうか?
ホームページを作ることだろうか?
ブログを書くことだろうか?
SNSで「いいね」を集めることだろうか?
これらはあくまで「手段」であり、「意義」を理解していなければ何も意味がない。
今、企業の情報発信には四つの大変革が起きている。
停滞感漂う日本のマーケティング観を塗り替える新戦略をここでお見せしよう。
世界にわずか4機、購入金額3億円、年間維持費3000万円超…
リーマンショック、東日本大震災、原発事故など数多くの試練を乗り越え70年振りに祖国日本の空を飛んだ世界に誇る歴史的名機「零戦」。
一見無謀とも思えるこのプロジェクトに、営業・広告ほぼゼロで数万人を巻き込み、 クラウドファンディングで当時国内最高額を資金調達した 奇跡的な成功の裏には荒木の戦略があった。
ここでは、クラウドファンディング黎明期の2015年に行われた
「零戦里帰りプロジェクト」を含め
五つの事例をもとに令和時代の新経営戦略を解説する。
響きのいい言葉で自社の魅力を伝えたとしても、それだけでは選ばれない。
表面を飾った言葉では人の心は動かない。
これからの時代は、企業の存在意義が問われる。
そして、その存在意義を伝え、顧客・株主・従業員・行政・地域と関係を結び、「選ばれる力」が求められる。
最終回となる第4回では、企業を取り巻く全てのステークホルダーから信頼され「選ばれ続ける」ための「三つの柱」と「五つの基本戦略」について解説する。